2025/10/22
三宮 鍼灸院で風邪に強い身体づくりを|東洋医学が捉える「風寒邪」とは
朝晩がぐっと冷え込み、首筋や背中にゾクッとした寒気を感じる季節になりました。
東洋医学ではこのような寒さと風が体に侵入して不調を起こすことを「風寒邪(ふうかんじゃ)」と呼びます。
三宮の鍼灸院「鍼灸 翠風院」では、北辰会方式の弁証をもとに、冷えや風邪に負けない身体づくりを行っています。
風邪にも種類がある|東洋医学でみる「風寒邪」と「風熱邪」
東洋医学では、風邪は「風寒邪」や「風熱邪」など、侵入する外邪の性質によって異なると考えます。
今のような寒暖差が大きい時期は、特に風寒邪が体に入りやすく、次のような特徴があります。

寒気を感じるのは「風寒邪」による初期の風邪のサイン。
- ゾクゾクと寒気がする
- 発熱は軽く、汗が出にくい
- 首や肩がこわばる
- 鼻水が透明でさらさらしている
一方で、のどの痛みや発熱、黄色い鼻水が出る場合は「風熱邪」の傾向です。
翠風院では脈診・舌診・腹診を通じて、どの邪が主体かを丁寧に見極め、適切な施術を行います。
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風寒邪が入りやすい体質とは
風寒邪は、単に寒さのせいではなく、体を守る「衛気(えき)」が弱まることで侵入します。
北辰会ではこれを「陽気の不足」や「気血の巡りの滞り」として捉えます。
- 慢性的な冷え性
- 疲れやすく、気力が湧かない
- 肩や首のこりが強い
- 胃腸が弱く、食欲に波がある
こうした方は、風邪をひきやすいだけでなく、婦人科症状や自律神経の乱れを併発することも。
根本的に整えることで、体質そのものが変わっていきます。
北辰会方式による鍼灸 翠風院のアプローチ
翠風院では、北辰会の理念に基づき、症状だけを追うのではなく「弁証論治」によって整えるべき臓腑経絡をわきまえ、体質を整える施術を行っています。
全身の気・血・津液・陰陽のバランスを整え、自然治癒力を引き出すことを目的とします。
施術の流れ
- 問診による病態把握
- 脈・舌・腹診など体表観察による全体把握
- 体質・証(しょう)の決定
- 弁証に沿った鍼灸施術(少数鍼)
代表的な経穴:
- 大椎(だいつい)…風寒を祓う要穴
- 太渓(たいけい)…腎陽を補い全身を温める
- 合谷(ごうこく)…体表の気の巡りを促す
セルフケア|風邪の引きはじめにできること
- 首・背中・足首を冷やさない(マフラー・レッグウォーマー)
- 温かい白湯・生姜湯を少しずつ飲む
- 湯船にゆっくり浸かり、汗を軽くかく
- 23時前には就寝し、気を養う
このような日常の小さな積み重ねが、風邪に負けない体をつくります。
「なんとなくゾクゾクする」と感じた段階での鍼灸治療が最も効果的です。
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まとめ|風邪は「外邪」と「内なる気の乱れ」から
風邪は単なる感染ではなく、「外からの風寒」と「内なる気の乱れ」の交わりによって生じます。
鍼灸 翠風院では、北辰会方式の深い観察と施術で、体の本質から整えていきます。
冷え・風邪・体調不良にお悩みの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。