【症例集】首の痛み、凝り

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三宮 首の痛み 鍼灸|神戸の鍼灸 翠風院 症例と東洋医学的解説

三宮 鍼灸 首の痛み・首こり・寝違え・肩こり・自律神経・姿勢・東洋医学

神戸三宮で「首の痛み」や「首こり」でお悩みの方へ。
デスクワークやスマートフォン、ストレス、睡眠不足など、現代人の多くが感じる首の不快感。 鍼灸 翠風院では、痛みのある首だけを診るのではなく、全身の気血の巡りと姿勢のバランスを整えることで、根本からの改善を目指します。

首の痛み・こり ― 西洋医学と東洋医学の両面から

西洋医学では、首の痛みは筋緊張性・神経圧迫・姿勢性・ストレス性など多様な原因によって起こります。 パソコンやスマートフォンの使用による「ストレートネック」や、「頚椎症」「寝違え」などが代表的です。 神経や血管が圧迫されると、頭痛・めまい・腕のしびれを伴うこともあります。

東洋医学では、「首」は体の“通り道”の中継点とされ、気・血・水の巡りが滞る場所と考えられます。 精神的な緊張で気が上半身に偏ったり、冷えや疲労で血の流れが滞ったりすることで痛みやこりが現れます。 つまり「首の痛み」は、単なる筋肉の問題ではなく、全身のバランスの乱れが“首に現れたサイン”でもあるのです。

実際の症例紹介

【症例1:30代女性/首の突っ張りと痛み】

主訴:首の突っ張った痛み

現病歴:部署異動後から慢性的な首肩こりが続き、2週間前に親知らずを抜歯して以降、右首〜肩の張りが悪化。 朝から晩まで首の重だるさを感じ、仕事に集中できない状態で来院。

施術経過:体表観察の結果、虚(弱り)はなく、気血の流れが滞る「不通則痛(とおらざればすなわち痛む)」の状態。 首と連動する後頭部のツボに1本鍼を施し、施術直後に痛みが10→3〜4に軽減。 首の可動域が広がり、視界が明るくなったと感じられた。 一週間後の再来時には症状ほぼ消失し、足の冷え対策として自宅灸を指導。計2回で治療終了。

首の痛み 首こり 寝違え 鍼灸施術 神戸三宮 翠風院 症例

【補足:寝違え・急性痛のケース】

急に首が回らなくなる「寝違え」は、東洋医学では風寒(ふうかん)による気血の滞りと考えることが多いです。 冷えた寝室環境や疲労の蓄積により、筋肉と経絡が硬直し痛みが生じます。 鍼灸では、炎症を悪化させずに早期に動かせるよう「百会」「合谷」「外関」などを穏やかに刺激し、 1〜3回の施術で痛みの緩和と可動域の回復が期待できます。

※症例は一例であり、全ての方に同様の効果を保証するものではありません。 体質や生活環境により経過は異なります。

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首の痛みと東洋医学 ― 深い理解と整え方

東洋医学では、首の痛みは単なる局所の問題ではなく、全身のバランスを映し出す鏡と考えます。 気・血・水の流れ、五臓(肝・脾・腎・心・肺)の働き、そして精神的ストレスが密接に関係しています。

1. 肝(かん)と気滞 ― ストレスや緊張による首こり

肝は「気の流れ」を司り、ストレスが続くと肝の働きが滞ります。 これを肝気鬱結(かんきうっけつ)といい、肩から首にかけて重く、締めつけられるようなこりを感じます。 鍼灸では太衝・風池・百会などを用い、上半身の気をゆるやかに流し、呼吸と血流を整えます。

2. 腎(じん)と冷え ― 深部の筋肉のこわばり

冷えや疲労の蓄積は腎のエネルギーを弱め、深い部分の血流を低下させます。 その結果、首の深層筋や後頭部に硬直が生じ、痛みやめまい、倦怠感を伴うことがあります。 鍼灸では腎兪・太谿・照海などを補い、体の中心から首へと巡る温かい流れを取り戻します。

3. 脾(ひ)と湿 ― 長時間のデスクワークに伴う重だるさ

長時間の座位や運動不足によって「湿(しつ)」が溜まると、首や肩が重く、動かしにくくなります。 これは脾虚湿困(ひきょしっこん)と呼ばれ、消化器の働きの低下とも関連。 足三里・豊隆・公孫などで代謝を促し、全身のだるさを軽減します。

4. 寝違え・急性痛 ― 風寒による一時的な滞り

「寝違え」は冷えと疲労で筋が収縮し、気血が通わなくなった状態。 東洋医学では「風寒客絡(ふうかんきゃくらく)」と表現し、風邪をひいた後などにも起こりやすいとされます。 鍼灸では局所を直接刺激せず、遠隔の経穴(手・足・背中)から滞りを解くことで、安全に回復を促します。

5. 心身の緊張をゆるめる ― 呼吸の深まりと姿勢の回復

首のこりや痛みは、心の緊張や呼吸の浅さとも関係しています。 呼吸が浅くなると首周囲の筋肉が過緊張し、交感神経が優位になります。 鍼灸は、胸郭と横隔膜の動きを柔らかくし、自然に深い呼吸ができるよう導きます。 「気が抜けたように軽くなった」と感じる方が多いのは、このためです。

6. 日常でできるセルフケア

  • 長時間の作業ごとに首をゆっくり左右・上下に回す
  • お風呂で首の後ろを温める(シャワーではなく湯気で)
  • 枕の高さを調整し、首の自然なカーブを保つ
  • ストレスを感じたら深呼吸を3回。息を止めない。
  • 冷え性の方は、首だけでなく足首・腰を同時に温める

鍼灸による首の施術は、単に「筋肉をゆるめる」だけでなく、 体の軸と呼吸を整えることによって、再発を防ぎ、自然な姿勢と軽やかな動きを取り戻すことを目的としています。

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※本ページは一般的な医療情報を提供するものであり、効果を保証するものではありません。

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