鍼灸の効果(鍼灸翠風院 神戸三宮院の考え方)

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🔷 鍼灸とは──東洋医学に基づいた「自然治癒力を高める医療」
鍼灸は、身体の内側にある**「気・血・津液(しんえき)」**と呼ばれるエネルギーや体液の流れを整え、健康を回復・維持する伝統的な治療法です。
WHO(世界保健機関)や厚生労働省も、鍼灸の有効性について一定の評価をしています(※1)。

鍼灸翠風院 神戸三宮院では、中医学(中国伝統医学)の理論をベースに、科学的な知見や患者様一人ひとりの状態に合わせた個別対応を大切にしています。

🔵 中医学の基本概念:「気・血・津液」と「経絡」
中医学では、人の身体は以下の3つが**経絡(けいらく)**という目に見えないネットワークを通じてバランスよく巡っていることが健康の鍵だと考えます。

気(き)…生命エネルギー、身体を動かす原動力

血(けつ)…身体を栄養し潤す成分(※現代医学の血液とは別概念)

津液(しんえき)…水分(唾液・汗・涙など)

🔸 鍼やお灸は、これらの流れを整えて、**「未病(まだ病気になっていない状態)」**を改善する働きを持つとされています。

🔶 鍼灸による主な効果とその理論
1. 気血の流れを整える(通じざれば則ち痛む)
理論:「不通則痛」「通則不痛」
 ⇒ 気血の滞りが痛みやコリ、冷えの原因。流れを良くすることで症状を改善。

効果例:
 ✔ 肩こり・腰痛・関節痛の緩和
 ✔ 血行促進・冷え性の改善

📖【参考】厚生労働省「統合医療」情報発信サイトにおいても、鍼灸は「慢性的な疼痛に対して有効な可能性がある」と記載されています(※2)。

2. 五臓六腑の働きを調整する
理論:五臓六腑(肝・心・脾・肺・腎など)のバランスが崩れると、内臓や自律神経の不調が現れる。

効果例:
 ✔ 胃腸の不調(便秘・下痢・胃のもたれ)
 ✔ 自律神経の乱れによる疲れ、不眠
 ✔ 女性ホルモンのバランス(月経不順・更年期症状)

3. 陰陽のバランスを整える
理論:「陰=冷・静・水」「陽=熱・動・火」
 ⇒ 陰陽のどちらかが過剰・不足すると心身に不調が現れる。

効果例:
 ✔ 冷え性、のぼせ、手足の火照り
 ✔ 寝汗、イライラ、無気力、不眠

4. 体質改善と免疫力向上
理論:「正気(せいき)=体の自己治癒力」を高めて、病気を未然に防ぐ
 ⇒ 鍼灸は「正気を補い、邪気を排す」治療とされています。

効果例:
 ✔ 風邪をひきにくくなる、体が疲れにくくなる
 ✔ アレルギー(花粉症など)の過敏反応の軽減
 ✔ 慢性疲労や虚弱体質の改善

🔶 まとめ:中医学の観点から見た鍼灸の効果一覧
理論 鍼灸による主な改善例
気血を巡らせる 肩こり・冷え・倦怠感
経絡を整える 自律神経や内臓の調整
陰陽のバランス 不眠・のぼせ・イライラの緩和
五臓六腑の調整 胃腸や月経不順・更年期症状の改善
正気を補う 免疫力向上・体質改善

💬 イメージしやすい例え話
鍼灸は、体の中を流れる“川”を整える水道工事のようなものです。
詰まっている部分の流れをよくし、足りないところには水を補うことで、身体全体を快適な状態に保ちます。

🌿 鍼灸翠風院 神戸三宮院では
当院では、患者様の症状の背後にある体質や気血の状態を丁寧に見極め、中医学の理論に現代的知見を融合させたオーダーメイドの施術を行っています。
「どこに行っても改善しなかった不調」にこそ、鍼灸の可能性があります。

📚 参考文献
※1:WHO「鍼灸の臨床的有効性に関する報告書」
※2:厚生労働省 統合医療 情報発信サイト(eJIM)
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/11.html